IDENTITY より主体的な写真表現のために新開発・専用設計された、高性能標準レンズの豊かな可能性。

「単焦点レンズは不便」か

「単焦点レンズは使いにくく、不便である」。あなたもそんな印象をお持ちでしょうか? 以前はスタンダードであった単焦点レンズも、高性能なズームレンズの登場とともに、そのメインストリームとしての地位を譲り、特別な存在となってからすでに長い年月が経過していますから、単焦点レンズが「特殊」だと目されるのも無理はありません。

実際、撮影範囲の限られた場所では、広角から望遠までをカバーする高倍率ズームレンズのカバーフィールドの広さは、無敵の利便性を発揮すると言っても過言ではないでしょう。一方、そのような状況で、適正でない画角の単焦点レンズをつけたカメラを使って撮影したなら、「どうにも写真にならない」ケースに少なからず直面することでしょう。

しかしながら、そのような「不便さ」を認めてなお、多くの写真愛好家が単焦点レンズを愛用し、傑作写真を生み出し続けていることも事実です。もちろん、 F2以上の大口径レンズや、超望遠・超広角レンズ、マクロレンズ、魚眼レンズなどの場合には、単焦点レンズのほうがトータルバランスに優れているということは事実ですが、理由はほかにもあります。

「撮ること」を取り戻させるレンズ

単焦点レンズには、写真の原点に気づかせてくれる効用があります。シグマは、写真を撮る行為とは、あくまで主体的なものであるべきだと考えます。被写体を選び取り、その被写体が最も美しく見える角度を見極め、その角度に最適なフレームを与える。被写体に注ぐ光や影、色に配慮する。これらはすべて写真を撮ることそのものであり、それらを通じて初めて撮影者が被写体と写真に主体的に関われるのだと考えています。

そして、そのようにして撮影された写真こそが、撮影者にとってかけがえのない一枚、感情移入された傑作となって、多くの人の共感をも呼ぶことになるのだと。もちろん、このような一連の撮影プロセスは、ズームレンズであっても基本的には同じです。

しかし、ズームリングの回転一つで適切な画角が与えられるズームレンズの場合、この一連の過程が疎かになりやすいことも否定できません。ズームレンズは、利便性を理解した上で写真撮影のプロセスで使い倒すのであれば、メリットを最大限に享受することができますが、その利便性ゆえに、写真撮影において最も面白く、最も重要な部分を減じる場合があることにもご注意いただきたいと思います。

「無いことで豊かになれる」

便利なズーム機能がない単焦点レンズは、撮り手が自ら動き、フレームを決めなければなりません。けれども、写真を撮るのはカメラではなく撮影者であるという基本的な考えに立ち戻れば、避けては通れない撮影行為の基本であるはずです。たとえそれが単焦点レンズであれズームレンズであれ。むしろ単焦点レンズでは、撮り手自身が動かなければフレームが決まらないことによって、思いがけず被写体の魅力や美しさを発見させてくれるのです。写真撮影の魅力を広げ、写真ライフを豊かなものにする本質的な楽しみが、そこにはあります。”Less is more.”。単焦点レンズは、欠点ではありません。

手にした撮影者に表現の本質を迫るカメラ、それがDP2シリーズです。
さて、あなたはこのカメラでどのような写真を撮りますか?

SIGMA DP2x Special Contents

Page Top