モロッコという永遠 — Chapter: 02「色彩の迷宮へ」

「モロッコに行くと、色に酔うよ」と聞かされていた。

アフリカの強い光に触発され、主張を強める色たち。薄暗い路地を曲がった途端、目に飛び込んでくる鮮烈な色また色。宝石箱を覗きこんだ錯覚。街はまるで巨大な万華鏡だ。

しかし信じがたいことに、これらの色はすべて自然の素材から抽出された色だという。そのせいだろうか。せめぎ合うような色と色の重なりにも、不思議な調和が感じられる。

「色に酔う」とは、色に圧倒されるのではなく、恵みの色のハーモニーに身を委ね、心癒され、気がつくとすっかり馴染んでいる感覚を言うのだ。いま、そう気づかされた。

モロッコで一番色を感じるのは赤。そして「タピ」と呼ばれる手織りのラグやカーペットたちだ。アンティークのタピには天然の素材ならではの色の調和がある。この風合いと微妙な色の記録はSIGMA DP2 Merrillの本領発揮だ。

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金庫から取り出されたのは博物館クラスのグリミンビーズ。この美しさの裏には、奴隷貿易で金貨のかわりに使われたという悲壮な歴史が秘められている。SIGMA DP2 Merrillを構え、出来るだけ近づいて撮った(ISO200、F6.3)。

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300年前のバブーシュ。まったく色褪せていないことに驚く。

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アンティークのテキスタイル。その濃密さに時を忘れる。

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モロッコ女性の礼装を彩る糸屋を訪ねた。壁を埋め尽くす糸が美しい。女性たちは選んだ生地に合う配色を相談しながら組紐の装飾を決めていく。「色の組み合わせだけなら誰にでも出来る。その人に似合うものが作れて一人前なのさ」と、息子に厳しい店主。

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マラケシュのメディナは、あらゆる場所がショーウィンドウだ。街を歩く女性たちも鮮やかな色を身に纏う。

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街全体が独特のブルーに満ちているモロッコ北部、シャウエン。塗り重ねられた痕跡も美しい。SIGMA DP2 Merrillは柔らかな陰影も、微妙な色調の違いも、正確に捉えてくれた。

  • Chapter: 01「陰影の磁力」
  • Chapter: 02「色彩の迷宮へ」
  • Chapter: 03「奇跡の刻印」
  • Chapter: 04「印象の織布」

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