時空を超えた誇り — Chapter: 03「カウボーイの甲冑」

使い込まれた道具の数々に見惚れながら、彼らが馬に乗り、牛を追うための準備をじっと眺めていた。

帽子、シャツ、手袋、コート、ブーツ……。そもそも彼らが身につけているものは、どれもが彼らの身体にぴったりで、その動きは実にしなやかだ。

さらに馬の背中に鞍を乗せ、あぶみや手綱など、ひとつひとつを確実に装着していく。

その無駄のない動きが、私にはまるで戦士が甲冑を身につけているように思えて仕方なかった。

彼らが馬に乗るための準備をすすめる場所の壁には馬具が並べられていた。その奥に扉があり、あそこは?と聞くと、その部屋に招き入れられた。

大きな納屋の奥に足を踏み入れたとき、私は驚きの声を上げてしまった。そこは、過去100年間、この牧場で使われてきたすべての鞍の安置所であった。ここで勇猛に働き、引退したカウボーイたちの存在証明である。カウボーイの甲冑は、埃をかぶってはいるものの輝きを失っていない。ワイドな画角をもちながら周辺部まですべてをシャープに記録するSIGMA DP1 Merrillのレンズは、この複雑な光景も見事に描き切った。

この鞍の安置所は薄暗かった。だが弱い光でもSIGMA DP1 Merrillは素晴らしく、微細な表情までを記録していた。

ブレインが、すべてを装着して馬に跨ったとき、彼と馬と道具、そのすべてが文字通り渾然一体となって「カウボーイ」という別の存在が現れたように思えた。

機械を整備する建物の中にあった作業台。まるでコンテンポラリーアートの作品のようだ。かなり広いこの台のすべてをSIGMA DP1 Merrillはいとも簡単に描画し切ってしまう。

「陸の孤島」でもあるこの牧場では、あらゆるものを自分たちで修理し、再生させなければならない。備えあれば憂いなし。あらゆるものが整然と備えられている。

壁の木目の浮き出しかたが、この土地の冬がいかに厳しいかを物語っている。

  • Chapter: 01「時空の歌声」
  • Chapter: 02「寡黙なる誇り」
  • Chapter: 03「カウボーイの甲冑」
  • Chapter: 04「ともに生きる」

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